パワーポイント
動画
MP4
フレームレート
30.3
上記のワードで検索した人がこのページを見ていると思うので
最初に解決策を書いておく。
解決策:パワーポイントからWMVで出力する

さて、
意味がよくわからない人のために、これから説明をしていく。
パワーポイントの画面をそのまま動画に活用したいという要望は
ずっと以前からあったが、当時はスキャンコンバーターを経由したり、
スイッチャーを経由してVTRに録画するなど、
それなりの知識と設備が必要であった。
それが現在、[エクスポート>ビデオの作成]とするだけで
簡単にMP4動画データが出力できてしまう。
(出力フォーマットはデフォルトでMP4になっている)
解像度も1920×1080のハイビジョンなので、
動画編集の素材として問題なく使える。
と言いたいところだが、
知識がないと問題が発生する。
簡単に出力できるようになったことにより、
下記のようなやりとりも日常的に行われるようになった。
企業担当者:
「こちらで作成したパワーポイントのMP4を使ってください」
映像制作者:
「承知しました。出力したMP4を送ってください。」
そして・・・
送ってもらったMP4をEDIUS Pro8のタイムラインに乗せると
画像の切り替わりタイミングで黒味が入る。
これは、プロジェクト設定が60iだろうと30pだろうと関係なく起こる。
映像制作者としては、企業担当者が素人だから
出力設定がおかしいのではないかと疑いたくもなるが、
自分のPCでWindowsMediaPlayerで再生すると、
黒味など入らずに再生するので???となる。
ちなみに、VLC media playerでは切り替わりタイミングでショックがある。
このあたりで「30.3」というフレームレートに気づけると、
30フレームや29.97フレームに変換すればいいのでは?
という仮説を立てて試してみることもできる。
実際に30フレームや29.97フレームに変換すれば解決することもある。
HDMIからの出力を録画できるレコーダーでもOKだし、
PC画面の動画キャプチャーでも解決できる。
ただし、PCのグラフィック性能に影響されることもあるので、
図形が大きく動いたり、早く動いたりする場面があったら
動画としてスムーズさに欠ける可能性があるので慎重に確認した方がいい。
不具合の可能性があるとなると、できるだけ変換作業はしたくないので
最初に記した解決策[WMVで出力する]が有効であると気づく。
画像左:MP4出力(フレームレート 30.3)
画像右:WMV出力(フレームレート 30)


検証したパワーポイントでは、平均ビットレートはMP4が1.5Mbps、
WMVが1.3Mbpsであまり変わらず、
ファイル容量も19MBと17MBだったので大差は無い。
画質も見分けはつかなかった。
ここで自分が反省したいのが、WMVを低画質だと思い込んでいたこと。
MP4とWMVのどちらでも出力できることは知っていたが、
MP4の方が圧倒的に画質が良いとの思い込みや
普段制作している動画作品も特別な理由がない限り、
基本的にMP4以外で出力することはない。
WMVは古いフォーマット=画質が悪いという思い込みもあった。
パワーポイントではWMVが良いことがわかったので、
今後も適材適所を心がけたい
それにしても何故MP4だとフレームレートが30.3なのか?
30.0にすることは出来ないのか?
考えても仕方ないので、
『パワーポイントからの動画出力はWMV』と、覚えておこう!
この記事の検証環境
Windows7/64bit
EDIUS Pro8.53
Microsoft PowerPoint 2013
パワーポイントのデータは下記のものを使用した。
https://onl.bz/x3reKDF上記の他、いくつかのファイルで検証したが、
確実に正しいかどうかは保障できないので
自己判断で運用してもらいたい。
posted by fukuda at 17:29| 群馬 ☔|
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