2021年04月01日

試写ファイル(軽量化ファイル)の出力

映像を生業としている人の多くは、
撮影から編集までハイビジョン(1920×1080)でやっていると思う。
そして、編集したものをクライアントに確認してもらう場合には、
MP4に出力することが多いだろう。

さて、この時に考えなければならないのがファイルサイズだ。
数分のものであれば、フルハイビジョン(1920×1080)で、
ビットレートも高めに設定したものを送って、高画質で見てもらいたい。
しかし同時に、相手のネット環境までは不明なことがほとんどなので
ダウンロードに時間がかからないよう、ファイルの軽量化もしたい。
これについては様々な考え方があるので絶対の正解はないが、
自分が思うベストな設定は下記のようになっている。

※試写版をPCで視聴する前提

そこそこ高画質
1280×720 平均ビットレート:5MB

中画質
854×480 平均ビットレート:2MB

低画質(ファイルの軽さ最優先)については、
状況しだいなので、その都度検討しながら出力する。


【重要情報】
解像度を低く(小さく)すれば軽くなっていくと勘違いしやすいが、
実際には変わらない。

60秒の動画を出力した実データを示す。
 @1920×1080/平均ビットレート:18M →131MB
 A1280×720/平均ビットレート:18M →131MB
 B720×480/平均ビットレート:18M →131MB
 C1920×1080/平均ビットレート:9M →67.3MB
 D1280×720/平均ビットレート:9M →67.3MB
 E854×480/平均ビットレート:2M →17.1MB

データを見ればわかると思うが、解像度を変えても容量に変化はない。
重要なのは平均ビットレートの数値だ。
雑に書いてしまうと、平均ビットレートを半分にすれば容量も半分になる。
ここには載せなかったが、1920×1080/平均ビットレート:2Mの場合、
容量がどうなるかわかると思う。
軽くすることの代償として画質が落ちていくが、
個人的には平均ビットレート:5Mもあれば充分ではないかと思っている。




では、基本的な出力の手順を説明しよう。(中画質 854×480)

01.png

ファイルへ出力で[H.264/AVC]を選択
詳細設定のビデオフォーマット変換 → フレームサイズで[カスタム]を選択
854、480を入力

右下の[出力]ボタンを押し

02.png

平均ビットレートを最低の[2M]に変更
(最低が5Mまでしか選択できない場合でも2Mに書き換えれば2MBになる)
ファイル名を入力して[保存]をすれば良い。

03.png

ここで使った設定は、最近使ったエクスポーターの一番上に表示され、
次回以降はここを選択するだけで同じ条件のファイルが出力できるが、
H.264/AVCとしか表示されず、詳細設定を見ないと解像度まではわからない。

そこで、プリセットを作っておくことを勧めたい。
プリセットの保存の仕方は今回は割愛するが、
Googleドライブに自分が作ったプリセットを用意したので、
ダウンロードしてもらってOK!

※インポート用のファイルは下記からダウンロード可能
https://drive.google.com/drive/folders/1LdLJP463be0vjqe30-YMJ9VHKsS5xc-H?usp=sharing


プリセットのインポート.png

ファイルへ出力のウィンドウ内からインポートできる。
インポートしたプリセットは、[マイプリセット]の中に表示される。




-------------------------------------------------
この記事の作成時点ではWindows7/EDIUS Pro8なので
EDIUS Pro9以降で仕様等が変更になっている可能性あり。








posted by fukuda at 11:46| 群馬 ☔| Comment(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。