2011年01月05日

EDIUSでApple ProRes

XF105はCFカードにミラーリング記録できるが、
ほとんどのメモリー記録カメラではスロットが2つあるものの、
リレー記録となるのが普通だ。
バックアップのことを考えると、Ki Pro Miniなどを繋いで、
同じ素材を同時に収録することが望ましい。
実際に現場でそのようにしている人も多いだろう。

さて、Ki Pro Miniの圧縮フォーマットはApple ProResだ。
Apple ProResと言えば、
Mac/FCPで編集するためのファイルであるとの認識だ。
つまりWindows/EDIUSでは扱えない・・・。
と思っていた。

ところが、知り合いの井上氏からEDIUSでも扱えると情報を頂き、
Apple ProResのサンプルファイルまで
提供してもらうことができた。
早速テストだ!

SampleFile:Apple ProRes 12秒/205MB
size:1920×1080
TestPC:Windows Vista/32bit
Soft:EDIUS Pro5.51

まずはQuickTime7.5.5とWindws Media Player11で
再生することができるかチェックしてみた。
どちらも問題なく再生できた。
こうなるとEDIUSでも再生できると容易に想像できる。
当然のように再生した。
動作も軽快だ。

CanopusHQに変換をしてみると225MB。
サンプルファイルとCanopusHQファイルを同ポジでつなぎ、
再生チェックしてみたが、画質に変化は見られなかった。
つまり、若干だがファイル容量が小さいProResを
ネイティブで扱う方が有利だということだ。

Ki Pro Miniのようなポータブルレコーダーで
CanopusHQ記録が出来るというものを聞いたことがないが、
EDIUSでApple ProResを扱えるのであれば、
どのようなポータブルレコーダーでもOKということだ。
(MXFは除く。Canon XFシリーズもNG)
EDIUSユーザーはApple ProResを扱えないという思い込みが
機材選択の幅を狭めていたという人も多いだろう。

今回のテスト結果は公式なものではない。
EDIUSの入力ファイル形式に「QuickTime」とは書いてあるが、
「Apple ProRes」とは書いていないので、
機材購入の際には自分で確かめて欲しい。


kipro.png
AJA日本語ウェブサイト



---1/6 追記---
元ファイルはApple ProRes422。

プロパティ.png


posted by fukuda at 14:57| 群馬 ☁| Comment(11) | TrackBack(0) | 技術系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも貴重な情報感謝します。CanopusHQファイルに変換する際の時間はAVCHD等を変換するときと大差がなかったでしょうか?またタイムライン上でも全く問題なく再生可能でしょうか?
Posted by david at 2011年01月06日 10:21
davidさん
あとで追記としてアップしておきますが、
元ファイルはApple ProRes422でした。
タイムラインでの動作も快適です。
スクラブ等でもたつくこともありません。
12秒のファイルをCanopusHQに変換するのにかかった時間は、約7秒でした。
自分のマシンはCorei7 940です。

Posted by fukuda at 2011年01月06日 16:11
私もProRes422は最初から選択肢にありませんでした。

音声マルチトラックレコーダーでTC付きのWAVEファイルをEDIUSブロードキャストに持ってきても、マルチカム機能のTCで同期機能が使えないということで4CH音声とマルチカムの組み合わせは諦めていました。
(現状では、音声トラックのTCはマルチカム機能の同期には機能しないそうです)

スイッチャーPGMの映像にコンバーターで4CH音声エンベして、Ki Pro にTC入りのSDIで録画したものをEDIUSで読めるなら、システムに組めそうです。

キヤノンXFを4カメとProRes422のPGMでマルチカム編集スイスイOKの動作レベルならやってみる価値がありそう。
Posted by サンリバー at 2011年01月06日 18:27
サンリバーさん
EDIUSユーザーにとってProRes422はまったくの選択外でしたよね。
それが使えるとなると、選択肢が大きく広がります!
Posted by fukuda at 2011年01月06日 22:13
ちょっと調べてみました。
blog.goo.ne.jp/m4g/e/22d9e4ac80d75e36d97c5b4fb27153c4
2008年の秋から,win上でもProRes 読めていたのでね。

ちょっと話は違いますが,Z7Jが発売されてcmosの欠点(ストロボ時 画面が切れる,動体が歪む 等)で問題になりましたが,後から調べるとZ7Jでる数年前からcmosの問題がネットにあがってましたが,当時は知りませんでした。
今回の事もそうですが,アマチュアの方が知っていてプロが知らない情報って結構ありそうですね。改めて情報交換の大切さを感じました。
Posted by digicame30 at 2011年01月09日 02:46
誤解があるといけないので,ちょっと追加。
「アマチュアの方が知っていて」というのは今回紹介したブログの方の事ではなく,昔調べたcmosのカメラの欠点を指摘されていた方の事です。

個人的にはAVCHDがマイブームなのですが,VG10にしろ
AF105にしろAVCHDの画質はいまいち という方にたいして,HDMI出力をキヤプチャーして画質のいいProRes記録というのは「忍者」のような製品の出現とあわせて,新たな関心をよぶのでしょうね。
Posted by digicame30 at 2011年01月09日 03:17
digicame30さん
アマチュアの人の方が勉強熱心であるという事、よくありますよね。
自分らはプロとして必要な知識や技術(自分の仕事の範囲で)は持っているつもりですが、その範囲を超えることに関しては知らないこともたくさんありますねぇ。
Posted by fukuda at 2011年01月09日 05:43
初めまして。
Windows用のProresデコーダーは以前より配布されていおり、
且つ現在のQuickTime for Windowsでは標準でサポートされていますので、
iTunesなり、AfterEffectsなりを入れている方はほぼ自動的にサポートされている筈です。

ただし現状ではProres422と同HQのみで、Prores444はサポートされていません。

個人的にはFCPユーザーなのですが、他社及び他者とのデータやり取りはずいぶん楽になりました。
Posted by uraura at 2011年01月17日 12:12
urauraさん
> Windows用のProresデコーダーは以前より配布されていおり

そのようですね。
自分は最近知ったので(だからのこ記事なんですけど)驚いています。
Prores444はサポートされていないということですが、
現実的に444って使いますかぁ?
自分的には422で充分って感じです。(^^


Posted by fukuda at 2011年01月18日 09:01
Prores4444(1つ足りませんでした)は収録時には
まず必要ないと思いますが、アルファチャネルが使えるので
AfterEffectsと行ったり来たりの時には重宝します。
※CanopusHQが先行していた部分ですね。
実写素材だとアニメーション圧縮はほとんど縮みませんから(笑

残るはMac用CanopusCODECを…!


Posted by uraura at 2011年01月18日 17:08
urauraさん
Prores422はアルファチャンネルが付けられないんですかぁ。
Prores4444だとファイル容量はけっこう大きくなりますよね?そういう意味ではCanopusHQの方が良かったのかな?
AfterEffectsの動作も軽くできるし・・・
って、そんなことないか。
今は64bitが主流ですもんね。
自分はまだ32bitなので、メモリーも3GBまでです。
AfterEffectsを使うときだけは64bitがいいなぁと思います。



Posted by fukuda at 2011年01月18日 22:20
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