2018年02月08日

EDIUSでバリアブルフレームレートの素材を扱う

かなり有効な情報を入手したので久しぶりに更新!

映像制作をしていると、「撮影はこちらでやります」
「編集だけお願いします」という仕事がある。
このような仕事は年々増えているように感じる。

家庭用ビデオカメラの画質に不満を感じることはなくなってきたものの、
写真用の数千円の三脚で撮られた素材は正直言って厳しい・・・
と、まぁいつもであればそんな事を書くのだが、
今回は「素材」のお話。

提供される素材はビデオカメラで撮影されたものばかりではない。
最近はスマホで撮影されたものもある。
画質うんぬんはさておき、スマホの素材で困るのがフレームレートだ。
30fpsなどの固定フレームレートではなく、
27.82などという可変フレームレートの素材がある。
(可変なので29.56であったり28.72など、とにかく可変だ!)
これらの素材で厄介なのが、WindowMediaPlayerやVLCなど、
PC上で再生するプレイヤーでは問題は起こらないので、
素材のチェック時に気づきにくいことだ。

問題が起こるのはEDIUSに素材を乗せたときだ。
タイムラインに配置して再生すると、映像と音がズレてしまう。
以前も経験したのだが、スマホで撮影したインタビュー素材が
10本程度あり、すべてリップがズレていた。
(正確にはEDIUS上でリップがズレる)
これは、EDIUSがバリアブルフレームレートに対応していないからだろう。
同業者から同じ事例での対応を聞くと、
映像と音のリンクを外してタイミングを合わせるなどしているようだ。
自分がこれまで有効としてきた方法は、
Youtubeにアップロードして、その動画をダウンロードするというものだ。
少なくともこれまではこれで解決してきた。

さて、今回も可変フレームレートの素材が提供されたのだが、
スマホでの撮影ではなく、
カット編集したものをMP4に変換したものだった。
その素材を使い、ある程度編集が進んだ時点で「おや?」と思った。
ほとんどが引きの画で、ガヤガヤと人や車が動いていたので
それまで気づかなかったのだ。
打ち合わせ風景のようなところを編集していて
リップがズレていることに気づいた。


話は反れるが、今回支給された素材は消防関係者の訓練の記録で、
県内数地区、数箇所で行われた訓練を関係者が撮影したものだ。
短納期に対応できるか不安であったが、
データは各地区、各箇所ごとにフォルダ分けされていて、
仮つなぎで一本化されたMP4に対して、
@**分**秒〜**分**秒(10秒)
A**分**秒〜**分**秒(15秒)
B**分**秒〜**分**秒(30秒)

など、エクセルで編集シートが作られていた。
また、仮つなぎで一本化されていない素材も、
各ファイルに編集する順番と名前が付いていて、
それらの素材の使用タイムが記された編集シートがあった。
タイムコードで管理されているわけではないのだが、
編集方法に工夫を凝らしたのであまり困らなかった。
(この方法については後日書いてみたいと思う)
素材の整理については各地区の担当者がそれぞれ行ったと思うが、
ファイルの管理や編集シートもみごとに統一されていて感激した!

それでは話を戻そう!

支給されたMP4素材をEDIUSに乗せた時の問題点は
[A] [B]の2点だ。


[A] 映像と音がズレる(いつの間にか音が先行している)

HandBrakeというソフトを紹介してもらい試してみたところ、
リップシンクが戻った。
自分の場合は[動画]のフレームレートを29.97に変えただけで、
他は何もいじっていないが、変換された素材は満足いくものだった。

HandBrake.png

HandBrake設定画面.png
HandBrake日本語版 (ハンドブレイク)
https://ja.osdn.net/projects/handbrake-jp/



[B] カットポイントで映像がダブる

本来はカットで繋がっているはずだが、
映像が切り替わるときに短いディゾルブがかかったようになる。
その上、カットの組み合わせよっては映像が歪む。
同業者の中でもあまり話題に出てこないのだが、
みんなどうしているのだろう?
自分の基本的なプロジェクト設定は、
1920×1080 59.94i インターレースだ。
ここに、プログレッシブの素材を乗せたときに高確率で発生する。
(発生しないこともあるようだ)

解決するにはプロジェクトをプログレッシブに変更するか、
素材のプロパティ[ビデオ情報]から、
フィールドオーダーを上位フィールドに変更する。
ほとんどの切替部分はこれで正常に戻るのだが、
戻らない切り替わり部分もあった。
更に言うと、一本化されたMP4ファイルの中でも、
最初から映像がダブっていない部分もあった。
このあたりは原因不明だ。

フィールドオーダー.png



最後に、
Grass Valleyさんには、バリアブルフレームレートの素材を
意識しないで使えるようにEDIUSを進化させてほしい。




-------------------

バリアブルフレームレートについてはこちらを参照。
http://aviutl.info/vfr-cfr/


自分の環境は、
Windows7/64bit/EDIUS Pro8
プロジェクト設定:1920×1080 59.94i 16:9 8bit



--- 追記 2018.02.09 ---

Adobe Premiere Pro(バージョン 12.0.1)では、
可変フレームレートがサポートされる。
https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/using/whats-new.html







posted by fukuda at 20:00| 群馬 ☔| Comment(4) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。宮崎からコメントしています。
突然ですが、EDIUS9のフレームレートで悩んでいたところこちらにたどり着きました。ご教授いただけないでしょうか?
フレームレート違いの素材が2種類あり、Aは29.94i Bは24p です。これを59.97iのプロジェクトで編集出力すると「Aは滑らかですがBは被写体が動くシーンで輪郭が”ぶれる””ボケる”のです。おそらく足りないコマを補うための現象だと勝手に理解しています。
そこでですが、プロジェクトを24pに設定出来れば、Bは素材そのままのレートですしAはダウンコンになるので両者きれいに表現できそうな気がしますがいかがでしょうか?
ただEDIUS9に24p出力設定がないのです。
こうなったらお手上げでしょうか?
ABに映像表現的差異がないように編集したいのです。
どうぞ不躾な質問で大変恐縮ですが、お助けいただければ幸いです。
Posted by だいきち at 2019年12月05日 15:05
だいきちさん、コメントありがとうございました。
残念ながら自分はプログレッシブ素材を扱うことがほとんど無いので正確なお答えを返すことができません。自分も参加していますが、下記のfacebookグループに参加されると有効な回答を得られると思います。お役に立てずすみません。


Grass Valley EDIUS ユーザーグループ
https://www.facebook.com/groups/EDIUS.UG/
Posted by fukuda at 2019年12月05日 16:20
早速のお返事ありがとうございます。
facebookにediusコミュニティーがありましたか!ご紹介いただきありがとうございます。
活用させていただきます。
Posted by だいきち at 2019年12月05日 22:23
Grass Valley EDIUS ユーザーグループはGrass Valleyの人も見ていますので回答をいただけるかもしれません。
Posted by fukuda at 2019年12月06日 07:50
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