31年と半年の間この仕事を続けていることになる。
先日、お世話になっている制作会社から、
提出する企画提案書に入れる資料として
ディレクターとしてのキャリアを教えて欲しいと言われ、
「27〜28年くらいっすかね」と答えた。
答えてみて改めて、永く続けているなと実感した。
自分が最初に所属したのは地方によくある小さな会社で、
スタッフは制作も技術も兼ねる体制でやっていた。
ブライダルも数会場かかえていたので、
入ってすぐに週末はブライダルカメラマンをやりながら、
企業VP系ではアシスタントをやる。
1年も経たないうちにカメラを任されるようになる。
この体制が良いか悪いかは別として、
早いうちからカメラマンとしての自覚を持つようになるので
自分としては良いことだと思っている。
バブルの終わり頃のことなので仕事は山のようにあったから、
この仕事はカメラマン、別の仕事ではディレクター&編集と、
色々と経験できたことは今に繋がっている。
ただ、「何でもやる」ということと、
「何でも出来る」ということは違うと今でも思っている。
自分は台本も書くし、カメラマンもやる。
もちろん編集もやる。
でも、同じ職種を30年間専門としてやってきた人より劣る。
劣るけれどもお客様にきちんとした作品を提供することはできる。
これが30年以上「何でも」続けてきた結果なのだと思う。
地方ではどこもそうだと思うが、
映像業界に入ってアシスタントから育つ人材が減っている。
自分の周りに20代、30代の世代はほとんどいない。
50代後半から60歳を過ぎたカメラマンやディレクターが
群馬県内の映像業界を支えていると言っても過言ではない。
自分などまだ若い方だ!(^^ゞ
あの頃、
ベータカム以上の高画質が世の中に出てくるなんて、
夢にも思わなかった。

会社のラックに今もあるBVW-70