2021年09月11日

Wireless Go2 トラブル事例報告

Wireless Go2.jpg


導入コスト、性能の両面で人気のWireless Go2。
自分の周囲でも導入した人は多い。
その理由は何と言っても、
送信機本体内に音声を録音できること。
ワイヤレスマイクの宿命である“電波途切れ”があっても、
後で本体内から正常に録音された音声を取り出せる。
(※モードや使い方に注意)

昨日の現場ではこの機能が仇になってしまった・・・
これまで様々な現場でノートラブルだっただけにちょっとショックだ。

インタビュー録音時、送信機から送られてくる音に、
プチッ!プチッ!というクリックノイズ乗ることがあるが、
送信機の電源ON/OFFで解決したりする。
本来はそうするべきだったのだが、
“本体に録音されてる音と差し替えるからそのままやっちゃえ”
というプロとして恥ずかしい思考でインタビューを行った。

帰社後・・・

RODE Central(設定や音の取り込みをする専用ソフト)で
問題の箇所が録音されているであろうファイルを取り込んだ。

wg2画面89.png

上の画面の通り、REC00089というファイルは、
30分45秒録音されている。
しかし、取り込んだファイルは15分22秒しかなく、
後半の音声が出力されていない。
何度か出力をしてみるも同じで、
出力直後にソフトが落ちたりしたので、
録音データそのものに不具合があったようだ。
ソフト上で再生してみると15分22秒以降の再生がおかしい。
ちなみに、他のファイルはまったく問題なかった。

幸か不幸か、クリックノイズは、
フリーソフトのAudacityなどでも簡単に低減できるので、
今回は後半部分を、電波をカメラで受けたファイルを使う。

ネットで調べても同じトラブル報告は見つからないので、
本当に稀なケースなのだろう。
収録前にめんどくさがった自分への戒めの気持ちも込めて、
また、同じWireless Go2ユーザーへの事例報告として、
この記事を書かせてもらった。






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2021年07月02日

RODE Wireless Go 2 持続時間

以前から気になっていたRODE Wireless Go 2。
送信機本体でバックアップ録音ができる、
デュアルチャンネルワイヤレスマイクだ。
音質などについてはYoutubeにレビューがアップされているので
そちらを見てもらうとして・・・


Wireless Go2.jpg


今回は実際の現場での使用感を書いてみたいと思う。

まず、どんなロケで使用したのかについて。
ある企業のリクルート映像の撮影で、
一人の社員に密着して色々話を聞き、
60秒〜120秒のコンテンツを複数本編集するというもの。
カメラマン兼ディレクター(質問などもする)1名
カメラはSONYの家庭用ハンディカム 1台。
出演者とディレクターに送信機を装着。

購入後数日で上記のロケに投入した。
送信機・受信機ともにフル充電で長時間使用できる
という情報はあったが、具体的な時間がわからなかったので
少し不安ではあったが、
am7:00頃〜14:00頃まで、電源を落としながの使用で
充電が切れることはなかった。
バッテリー残量の表示は少なくなっていたが、
色が緑色のままだったので(少なくなると赤くなる)
もう少し使えたと思う。

ただ、電源を切っている時間を正確に計ったわけではないので、
今後の使用時に安心できるよう、持続時間に関するテストをした。

フル充電した受信機・送信機×2台の電源を入れ、
音はハンディカムに録音して正確な時間を計った。
実際のロケの条件に近くなるよう、昼休みは電源を落とした。

下は録画素材を編集ソフトに乗せて計測した時間。

午前:3時間07分
午後:2時間10分
-----------------
合計:5時間17分

Wireless Go2は受信機側のバッテリー残量はもちろん、
送信機2台のバッテリー残量も表示される。
このときの表示では、送信機の片方が赤くなっていた。
(後述するが残り2%だった)

ここでの詳しい説明はしないが、
Wireless Go2の設定や送信機に録音した音声データの抜き出しは
RODE CentralというアプリをPCにインストールする必要がある。
そのRODE Centralに繋いだ画面がこちら。

rx.png
tx1.pngtx2.png

受信機のバッテリー残量37%に対して、
送信機は12%と2%となっていた。
今後も5時間以上使える保障はないが、
内蔵バッテリーが急激に劣化するようなことがない限り、
4時間は安心して使えるように思う。

さて、ここが考えどころだ。
4時間(長くても5時間)という持続時間を
長いと見るか、短いと見るか。
USB給電できるのでモバイルバッテリーでの運用も可能なので、
現場にモバイルバッテリーを3つ持ち込めば、
電池切れという最悪の状態は回避できるが・・・。

これまではB帯のワイヤレスを使うしか選択肢はなかったが、
Wireless Go2を導入したことで幅は広がった。
音質については専門ではないので自信を持って言うことはできないが、
ラベリアマイクを接続すれが通常使用では問題ないと思う。



Wireless Go2の情報収集はこちらがオススメ。

【GIN-ICHIスタッフブログVOL.60】
超話題の新製品!RODE WirelessGOU徹底解剖!





posted by fukuda at 17:35| 群馬 ☔| Comment(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月12日

Libec ALX S8 スライダー(一脚サポート)

ウチの会社で所有している特機の一つにスライダーがある。
Libec ALX S8(三脚:ALX T/ヘッド:ALX H)

このセットは非常に軽く、現場に持ち出すのが楽だ。
自分がEOS 80Dをメインカメラにする場合は、
ALX T+ALX Hで充分な能力を発揮してくれる。
そこに80cmのスライダーを加えても8万円程度なので、
三脚もしくはスライダーの導入を検討している人は
一度チェックしてみて欲しい。

Libec ALX S8 KIT2
https://www.system5.jp/products/detail78741.html

あれ、Libecの宣伝みたいになってしまった。(^_^;)


ここから本題。
軽くて持ち運びに負担がかからない特機として
ALX S8は大変有効な機材なのだが、
不満がないと言えばウソになる!
「軽い=オペレートが不安定になる」ということで、
ALX S8のセットも例外ではない。
80cmの端から端まで動かすと、
EOS 80D+軽めのレンズですら、
三脚が浮いたり、ヘッド(おかまの部分)がズレたりする。
それらを回避するために照明用の脚や
マイクスタンドなどをALX S8の左右の下に支えとして置くことは
この機材のユーザーであれば誰でもやっていることだと思う。
しかし、それらを一緒に持っていくとなると機材量が増え、
カメラポジションの移動などを考えるとスタッフも増やすことになる。
それではせっかくの軽量&コンパクトさが活かせない。
先日の現場では機動性を重視して支えなしでやってみたが、
安定した画を撮るためにスライダーの端を自分の手で支えるなどして
すごく苦労した。

そしてここ↓

【Next-Zero】『創想雑誌』 Libec RH25D。
http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20150825A#20150825A

もうね、真似しない方がどうかしてる。
自由雲台付きの一脚を2本買うだけですごく安定するし、
ALX S8に付けっぱなしにできる。

この情報をアップしてくれている宏哉さんに大感謝!

IMG_1224.JPGIMG_1230.JPG
IMG_1228.JPGIMG_1236.JPG


一脚サポートありの動画はこちら。
わかりやすいように端に当たるまで動かしている。







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2018年10月20日

Zhiyun Crane Plus バランスの重要性

電子制御スタビライザー Zhiyun Crane Plus。
購入後しばらくは毎日いじっていたが、
最近は放置状態だったので久しぶり持ち出してみた。

以前視聴したスタビライザー関連のYoutube動画では、
バランスのセッティングをしながらの説明で、
「バランスが多少狂っていてもスタビライザーが補正してくれる」
と言っていた。
実際に自分がやってみて完全にバランスが取れていなくても、
確かに手ブレは抑えられていると感じた。
しかし、今日は少し違和感があった。
EOS 80Dの小さな液晶画面でもブレ(振動)が認められたのだ。
どうやらレンズの焦点距離を変えたときに起こる現象らしい。
Zhiyun Crane Plusしか使ったことがないので、
電子制御スタビライザー全ての機種に当てはまるかわからないが、
少なくともZhiyun Crane Plusでは、
バランスが崩れたときにこの症状が出る可能性があるので気をつけて欲しい。

17mm.jpg
Zhiyun Crane Plus 電源:ON

今日はまず、17mm側でバランスのセッティングをした。
17mm側で歩いたりクレーンアップなどの練習をしたが、
まずまず良い結果が得られているように思った。
次は50mm側でやってみようと思い、同じレンズで50mmにしてみた。
下の写真の通り、少し前に繰り出してしまうが、
Zhiyun Crane Plusが補正してくれると思っていた。
(電源ON時は下も向かず問題ないように見える)

50mm.jpg
Zhiyun Crane Plus 電源:ON

50mm側でしばらくオペレートしていて、
画面が細かくブレていることに気が付いた。
17mm側にしてみると直る。
と云う事は、50mm側にしたときに起こる現象ということだ。
自分の勝手な想像だが、Zhiyun Crane Plusのモーターが
前側にシフトしたバランスを懸命に維持しようとした結果、
細かなブレが発生したのではないかと思う。
Zhiyun Crane Plusの電源をOFFにしてみると、
やはり前側に傾いてしまった。

50mm off.jpg
Zhiyun Crane Plus 電源:OFF

改めて前後のスライドを調整して
50mm側でバランスを取ってみたら細かなブレは解消された。

調整前後の動画はこちら↓


スタビライザーの使用において、
バランスがいかに重要であるかを改めて感じた。


<機材>
Zhiyun Crane Plus
Canon EOS 80D
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM





posted by fukuda at 16:01| 群馬 ☔| Comment(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月24日

Zhiyun Crane Plus + EOS 80D

背景をボカしたインタビューが撮りたい!
というお客様の要望によって導入したEOS 80D。
いくつかの現場で使ってきたが、画質に不満はない。
(細かな点での不満はもちろんあるが・・・)
唯一の不満は手持ち撮影のときのブレ。
本体内に手ブレ補正機能がないEOS 80Dでは、
スムーズな移動撮影はどんなに努力をしても克服できない壁だ。
そこで考えるのは当然スタビライザーの導入。
さっそくネットで検索を開始したのだが、
導入予算上限70,000円の壁は高かった!
手が出ない高価な上位機種と性能の比較検討をしても意味がないので、
Zhiyun Crane Plus 一択で情報集めに入った。

53123.jpg

いくつか日本語の動画は見つかったが、
どれを見ても本体内手ブレ補正機能のあるGH5や
SONYのα6500を載せたものばかりで、
本体内手ブレ補正のON/OFFでの比較動画もあった。
その動画を見る限り、
本体内手ブレ補正OFFの動画は絶望的とは言わないまでも、
手ブレ補正ONのときとは明かに違うものだった。

本体内手ブレ補正がないEOS 80Dで大丈夫なのか?
本体内手ブレ補正があるカメラを使うことが最低条件なのでは?
そんな不安を持ちつつ海外の動画を見てみると、
EOS 80Dでも充分に安定した移動ショットを撮っている。
これはいける!と判断して購入。

商品が届いてからの調整などは割愛するが、
見よう見真似で調整しても何とかなる。
調整の参考になる動画もあるのでまったく問題ない。
本来はシビアな調整をした方がいいと思うが、
アバウトな調整でもある程度調整できていれば大丈夫だ。
その動画が下のもの。
スタビライザー素人でも何とかなるという証拠だ。




購入前にネットで調べていて、
他機種と情報がごっちゃになってしまった。
当然EOSのコントロールが出来るものと思っていたが、
Crane Plusではできない。
EOSのコントロールが出来るのは上位機種のCrane2だ。
更に、自分のスマホが悪いのだと思うが、
スマホ専用アプリがうまく動作せず、何もできない。
しかし、カメラのコントロールが出来なくても
充分に能力を発揮してくれる機材であることは間違いない。


バランス調整の方法はこちらの動画がオススメ
  ↓
コジコジのオタク文化 情報局
https://youtu.be/4BiLRukO3pg


<購入先>
zhiyun日本正規代理店
https://z-gimbal.com/

付属の取説が英語なので購入先に問い合わせたところ、
日本語の取説をPDFで送ってくれた。
メールでのサポートも親切で好感が持てるショップだ。
ただ、サイトでの情報が少ない。




--- 追記 2018.9.25 ---

スタビライザーと三脚を交互に使うような現場を想定して
クイックシューを2つ追加導入した。
Zhiyun Crane Plusと三脚に常時付けておくことで、
迅速なカメラの載せ換えが可能になる。
クイックシューの分だけ重心が上がるのが少し心配であったが、
きちんとバランスを取ることができた。

HAKUBA クイックシュー2 S HQS2-S
71sYLSA8jiL._SL1500_.jpg








posted by fukuda at 13:08| 群馬 ☔| Comment(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月14日

EOS 80D 音声比較

EOS 80Dでのインタビューを想定した音声のチェックを行った。
本来はミキサーをかますべきなのだが、今回はダイレクトで入力している。

テストした録音設定
・マニュアル
・録音レベル:5段階のメモリで4
・ウィンドカット:オート
・アッテネーター:切

設定が適切でなかったら教えてほしい。
って言うか、是非教えてください。m(_ _)m

Youtubeにアップしたのは以下の3つ。

@内蔵マイク
ASONY UTX-B2(ワイヤレス/ピンマイク)
BAZDEN SMX-30(ゲイン:-10モノラル/ウィンドジャマー付き)

自分の声でしゃべっている。
気分はユーチューバー!(笑)



全体的にホワイトノイズ(ヒスノイズと言うべきか?)が気になるが、
これはEOS系では仕方ないらしい。(←誰かが言ってた)
対応策としては、カメラに入力する前でなるべく音量をかせぎ、
カメラ側の入力レベルを下げるようにする。(←誰かが言ってた)
音質重視であれば、別途レコーダーを用意した方がいいかもしれない。

さて、内蔵マイクは比較対象外なのでスルーする。
聞き比べてたいのはUTX-B2とSMX-30だ。
このように書くと音質に対して講釈を書き連ねそうだが、
残念ながら自分には音の専門知識はなく、
ロケで音声をやった経験もほとんどない。
なので、直感的な感想になってしまうのだが、
インタビュー収録ではSMX-30を使う方が良いように思える。
何がどう良いのかはうまく説明できないのだが、
「素直な感じの音」という感じだろうか。


<おまけ>
SMX-30 風防なし・あり
DSC_0715.JPGDSC_0713.JPG

SMX-30 風防+ウィンドジャマー
DSC_0711.JPG




posted by fukuda at 19:18| 群馬 ☔| Comment(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月12日

AZDEN SMX-30 ステレオ・モノラル切替え

先日、EOS 80Dを導入した。
幸運なことにAZDEN SMX-30を長期でお借りできたので、
早速80Dで試してみることにした。

朝の通勤時間帯の音をステレオとモノラルで収録した。
テスト開始後すぐに雨が降ってきてしまったのだが、
多少の雨は付属の風防があるので問題ない。
オプションでウィンドジャマーも用意されているので
屋外のロケが多い人は一緒に揃えておくといいだろう。



DSC_0702.JPGDSC_0703.JPG

SMX-30 モノラルステレオ切替式DSLR用マイクロホンhttp://www.azden.co.jp/products/microphone/microphone01/smx-30/


SMX-30にはまったく関係ないが、群馬県は自動車保有率日本一だ。
一人平均1台以上保有していることになっているらしい。
(詳しい数字は忘れてしましった)
まぁ、それだけ公共交通機関が少ないということなのだが。





posted by fukuda at 09:02| 群馬 ☔| Comment(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月04日

AZDEN SMX-30 使用感

話題のAZDEN SMX-30をお借りすることが出来た!
現場で使う余裕が無かったのでテスト撮影程度ではあるが、
その使用感を少し書いてみたいと思う。

性能的なことはWebを検索すればいくらでも出てくるし、
ハッキリ言って自分は音に弱い。
なので率直な感想になってしまうが・・・

「扱いやすい」と感じた。

ウチの会社ではこれからデジイチ動画を始めるのだが、
マイクはSMX-30を導入することに決めてある。
なんと言ってもステレオとモノラルの切り替え式なので
現場に合わせて使える。
試しに会社付近の道路で車の走行音をステレオで収録してみたが、
自然な感じに聞くことができた。

DSC_0649.JPGDSC_0648.JPG

超指向性モノラルに設定すれば、
ある程度の距離であれば人物のインタビューも
これでいけるのではないかと思える。
(自分はピンマイクより416などのガンマイクで収録する方が好きだ)

電源はカメラ連動に出来るのでON/OFF忘れがない。

ちなみにこのマイクはコンシューマ用ということだが、
オプションでウィンドジャマーも用意されている。

DSC_0645.JPG

SMX-30とカメラまでを長期間貸してくれた岡さん、
ありがとうございます。






posted by fukuda at 13:56| 群馬 ☔| Comment(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月06日

【機材レポート】 はじめての大判センサービデオカメラ

<レポート機材>
カメラ:JVC GY-LS300CH
レコーダー:ATOMS SHOGUN INFERNO
編集ソフト:Grass Valley EDIUS Pro8

LS300赤城山.jpg

GY-LS300CH、SHOGUN INFERNOをお借りできたので、
これからレポートを書くのだが、はじめに断っておく。
自分は大判センサーのビデオカメラを扱うのが初めてだ。
4k/logを扱うのも初めて。
一眼レフカメラの経験もない。
なので、レンズに関する知識がまったく無い。
それから、4Kをネイティブで視聴する環境も無い。
映像に対する判断はHDにダウンコンバートされたもので行った。
ここから先、初心者の視点で間違ったことを書くと思うが
ご容赦願いたい。(いやホントお願い!許して!)
まぁ、4K/log初心者はこんな事を考えていて、
こういう事が分かっちゃいないという見本にはなるだろう。

では、まずは苦手なことからレポートを済ませてしまおう!w
GY-LS300CH を借りたときに、metabones EF-M43が装着されていた。
お借りしたレンズはもちろんEFマウントだ。
使ったレンズに特別なこだわりは無く、
お借りした3本を付け替えて試してみて、
その中で自分が一番良いと思ったものを使ったに過ぎない。

レンズ2.jpgレンズ1.jpg

大判センサーカメラ初心者にとって、レンズは最初にして最大の壁だ。
画質を追求すれば、短焦点レンズを選ぶべきなのだろうが、
運用を考えると、広角、標準、望遠の
3種類のズームレンズを揃えておくことになるのだろう。
最初はJVCで動作確認したレンズを選ぶのがいいのかもしれない。
はい、レンズに関してはおしまい。(^_^;)

LS300.jpg

JVC GY-LS300CHは4K/30pのビデオカメラだ。
もちろんHDも撮れる。
HD収録の場合はVSMを有効に使える。(4Kでも少し使える)
VSMとは、バリアブル・スキャン・マッピングという技術で、
固定焦点レンズでもズームが出来るのだ。
スチル用のレンズは、たとえズームレンズだとしても
ビデオカメラのようなズームが出来ない。
いや、まったく出来ないわけではないが、やり難い。
VSM技術を使うことで滑らかなズームを可能にしてくれる。
デジタルズームではないので画質劣化は無い。
GY-LS300CHの詳細はJVCのサイトで。
http://www3.jvckenwood.com/pro/video/gy-ls300/

さて、J-log1の話題に移ろう。
とりあえずlog収録っていうのが何なのか説明したいところだが、
正確なことを書けないので知っている浅い範囲で書く。
普通のビデオカメラは暗部やハイライトの情報を切り捨てて、
完成された映像データとして記録するが、
logは暗部やハイライトの情報を可能な限り切り捨てないで、
輝度や彩度など多くの情報を残したまま記録したデータだ。
log撮影された映像は色が薄く、眠い感じの映像なので、
そこに多くの情報が残されているということを感じにくい。
でも多くの情報が記録されているのだ。
それを後処理で調整する。
普通の映像データでもカラーコレクションは可能だが、
情報量が少ないので映像が破綻しやすい。
しかしlogデータは破綻しにくいので調整の自由度が高い。
そういう性質のlogをJVCとして決めたものがJ-log1。
まぁそんなところだ。たぶん。
(※JVCさん、間違っていたら指摘してほしいっす!)

自分が聞きかじったlog撮影の注意点は、
アイリスを開け過ぎないこと。(輝度情報をすっ飛ばさないこと)
たったこれだけしか知らずにlog撮影してきたのだから
無知というのは強い!

正しい調整かどうかは別として、
J-log1収録した素材にEDIUS Pro8のプライマリーカラーコレクションで
LUTを当て、項目をちょこっといじったものを並べておく。

log.jpgLUT.jpg

log2.jpgLUT2.jpg
左:J-log1素材   右:調整後

EDIUS Pro8のプライマリーカラーコレクションは
こんな感じになっている。

カラコレ.png

難しそうに見えるが、LUTというものが用意されているので
それを当てれば良い。(←かなり乱暴な結論)
そこからちょっといじったりする。
LUTって言うのは、色のプリセットみたいなものかな?
(乱暴な表現でごめんなさい)
ちなみに、GY-LS300CH では、
J-log1で収録しながらBT.709という現行のテレビ放送の
規格にマッチした色でモニタリングすることもできる。

カラーグレーディングに関しては、本当はすごく奥が深くいのだが、
簡単に書いてしましった。(専門家の方、ごめんなさい)


GY-LS300CHはマイクロフォーサーズ規格のセンサーを搭載している。
つまり大判センサーのビデオカメラだ。
大判センサーの魅力と言えば、「ボケ」。(←素人っぽい)

普通のビデオ屋さんの機材経歴としては、
センサーサイズ2/3インチ〜1/3インチという流れではないだろうか。
これらのカメラで背景を自由にボカすことは困難だった。
そこへ突如として現れた、動画が撮れるスチルカメラCanon 5DU。
映画のように・・・という表現が適切かどうかは疑問だが、
とにかく背景をボカした動画が撮れた。
高画質で、しかも手の届く価格で。
普通のビデオカメラからデジタル一眼レフカメラに移行した人も
多いのではないだろうか。
ただ、やはりスチルカメラはスチルカメラで、
ズームやフォーカス、音声収録など、
ENGビデオカメラに慣れた人間には使い難い面も多かった。
それでもCanon 5DUが売れたのは「ボケ」を表現しやすい
ということに尽きるような気がする。

GY-LS300CHの「ボケ」表現に戻そう。
普通、スチルカメラ本体にNDフィルターは内蔵されていない。
NDフィルターはレンズの前面に付けるものだからだ。
レンズ径が違えばNDフィルターもレンズ径に合わせて用意するが、
GY-LS300CHの大きなメリットは何と言っても
カメラ本体に3段階のNDフィルターが付いていること。

NDフィルター.jpg

これによって大判センサー初心者の自分でも、
簡単にボケ具合を選択できるのだ!

ボケ4.jpgボケ4w.png
ND FILTER 1/4

ボケ16.jpgボケ16w.png
ND FILTER 1/16

ボケ64.jpgボケ64w.png
ND FILTER 1/64

こんな感じでボケのバリエーションをつくれる。
いじったのはカメラ本体のND FILTERとアイリスだけ。
カメラポジションも変えていないし、レンズも触っていない。
しつこいようだが、自分は大判センサー初心者だ。

ちなみに、GY-LS300CH本体での4K/J-log1収録は、
Transend 90MB/s 600x SDHC/32GBカードを使っている。
Transend 60MB/s 400x SDXC/64GBは使えなかった。
SDXCの方が性能が良いと思い込んでいた自分が恥ずかしい。

さて、GY-LS300CHについて色々と書いてきたが、
収録はATOMS SHOGUN INFERNOでも同時に行っている。
こちらは480GBのATOMS ロゴ入りSSDだ。
GY-LS300CH とSHOGUN INFERNOをHDMIで接続すると
SHOGUN INFERNOはカメラとカメラからの出力を自動で認識する。
また、Recトリガーやタイムコードも連動するので、
同一のタイムコードでバックアップ素材を記録できる。
(むしろメイン素材か!)

連動自動.jpgRec連携.jpg

ちなみにSHOGUN INFERNOでの記録は、ProRes 422 HQで行った。

GY-LS300CH:3840×2160 H.264(素材容量 7.35GB)
SHOGUN INFERNO:3840×2160 ProRes 422 HQ(素材容量 45.0GB)

ここでお詫び。
テスト撮影の様子や画面はハンディカムで記録したのだが、
SHOGUN INFERNOの画面がグレアなので写り込みが激しい。
画面が見え難い画像もあるがご容赦願いたい。
ついでに書くと、屋外での撮影にフードは必須だ。

GY-LS300CHとSHOGUN INFERNOで収録した素材の画質の差に
ついての評価は4K視聴環境が無いので今回は見送るが、
欲しい人がいたら素材をアップロードしてお渡しできるので
申し出てもらいたい。

今回のテスト撮影でのSHOGUN INFERNOの主な役割は、
フォーカス合わせと映像レベルの確認用とした。
分かり難くて申し訳ないが、こんな感じ。

SHレベル2.jpg

GY-LS300CHの液晶でもピント合わせは可能だし、
アイリスの設定もヒストグラム表示やゼブラで可能だったが、
やはり画面が大きいだけにSHOGUN INFERNOが頼りになった。
機能の詳細は公式HPを見てもらうとして、自分が気に入ったのは
タッチパネル操作の応答速度や、メニューが直感的に分かりやすいこと、
モニターモードの充実が挙げられる。
波形表示の透明度を簡単に変えられるところなど、かなりいい!

モニターモード.jpg
ATOMS https://www.atomos.co.jp/


このテスト撮影の数日前にも別の現場で使っている。
HDW-790のHD-SDI OUTをPMW-EX30に入力し、
PMW-EX30からHDMIでSHOGUN INFERNOに入力。
素材収録と共にビデオレベルやフォーカスの監視をした。

wa.jpg


さて、最後は発表会の収録で使ってみた感想を。
ikuei.jpgikuei SHOGUN.jpg

3カメ・パラ収録の現場(カメラマン2名、固定無人カメラ)に
GY-LS300CHとSHOGUN INFERNOを舞台引き固定で追加した。
もちろん4K収録だ。
GY-LS300CH本体での4K収録は、
128GBのSDXCカードで100分記録できる。
リレー記録を行えば2時間程度の発表会では充分だ。
しかし、今回の発表会は2時間弱の発表が午前と午後の2回ある。
128GBのSDXCカードの手持ちがなかったという理由もあるが、
今回はテストということでSHOGUN INFERNOのみの記録とした。
午前、午後それぞれ480GBのSSDを1枚。
画質設定は収録時間の関係で最低画質のApple ProRes LT。

SSD480.jpgikuei設定.jpg

実際の収録時間と記録容量は、開演5分前から収録を開始して、
午前、午後ともに1時間44分程度。258BG前後だった。

ikuei舞台.jpg

肖像権など許可を取っていないので動画や切り出しの静止画を
見せられないことが残念だ。
残念だと書いたということはつまり、結果が良かったという事。
納品はDVDとBlu-rayなので、EDIUS Pro8の編集プロジェクトは
HD(1920×1080)だ。
そこに4K素材を乗せると50%に縮小される。
という事は、2倍(100%)まで拡大しても
HDクオリティを維持しているということなので早速やってみた。
今回使った3台のHDカメラはSONY HXR-NX5R。
同じ場面で引き固定のNX5Jと2倍拡大した4K素材を比較した。
NX5Rの引き画が悪いわけじゃない。
最近まで引き画として使ってきたNX5Jと、
新しく導入したNX5Rでは引き画に雲泥の差がある。
そのNX5Rと比較した4K(2倍拡大)の画もまた雲泥の差。
最低画質のApple ProRes LTの素材でもこの差がでる。
映像制作業界に身を置く者として魅力を感じないわけがない!

ここまでテストしてきて良いこと尽くめのように書いてきたが、
まったく問題が無いわけではない。

 ・4K 30p/60p
 ・ワンマンオペレート撮影(機材の増量)
 ・編集用マシンのスペック
 ・収録用メディアとアーカイブ(一定期間の素材保管)
 ・カラーグレーディングの知識と作業時間

上記についてはそれぞれの環境や考え方があるので
自分の場合はどうなのか検討する必要があるだろう。
福田的には30p/60pは気になるところだ。
SHOGUN INFERNOは4K/60pに対応している。
GY-LS300CHは現状では30pまでだ。
このまま30pまでしか対応できないなら、
60pを望む人には導入を検討する価値はないのだろう。
しかし、ちょっと考えてみて欲しい。
GY-HM650がファームアップでどれだけ進化したのかを。
JVCとして60pを視野に入れていないとは思えない。
今年のNABから夏にかけてファームアップがあると思う。
(希望的な予測ではないかもしれないと言っておこう!)
その場合、カメラ本体でSDカードに60pを記録するのは厳しいか。
そうなると4K/60pは外部記録になるので、
SHOGUN INFERNOが期待のレコーダーということになってくる。

last.jpglast2.jpg


はじめての大判センサービデオカメラレポート、
いかがだっただろうか?
欲しい機材の上位を占めるGY-LS300CHとSHOGUN INFERNO。
導入コストと性能のバランスから見ても、良い機材だと思う。
これを同時にテストできたことは嬉しい限りだ。

つい最近までHDはキレイだね!と言っていたはずだが、
技術の進歩は目覚しく、導入コストも含めて、
4K/log収録が視野に入ってきた。
log収録後の後処理を考えると、全てをlogで収録する必要はないし、
地方ではまだ4K案件自体がほとんど無い。
しかし、確実に迫ってきていることは間違えない。

正確性に欠けるものであるが、
この記事が大判カメラ未経験の同業者の参考になれば幸いだ。




-- 追記 2/6 ---
本文はそのままにしておくが、各方面からご指摘をいただいたので
分かり難かったり、誤解を招きそうな表現について書いておく。

■「480GBのATOMS ロゴ入りSSD」
ケースがATOMSとうことであって、中身は市販のSSDだ。
対応品がメーカーのHPにある。
https://www.atomos.com/drives

SUPPORTED MEDIAからSHOGUN INFERNOを選択すると
対応メディアが表示される。

media.png

SHOGUN INFERNOでの記録は、LUTを当てた状態でも可能だし、
SSDに4K/log収録をしつつ、
LUTを当てたHDダウンコンバートの画を出力することも可能。
つまり、HDのスイッチング現場にも投入できるという事だ。


■「GY-LS300CHのセンサーサイズ」
搭載しているセンサーは「Super35(スーパー35mm)」というもので、
レンズマウントがM4/3(マイクロフォーサーズ)ということだ。
センサーについては自分の知識ではどうにも説明できないので、
自分で調べてほしい。m(_ _)m
VSMは、Super35からm4/3サイズの間を上手く使って、
滑らかなズームやクロップをしているということらしい。
↑完全に理解しないで書いている。(^_^;)


後日また指摘などがあったら追記する。


--- さりげなく追記 ---

株式会社ガイプロモーション

4K撮影が楽しい!GY-LS300の正体とは? 前編
http://www.gaipromotion.co.jp/news/gainews150410.html

4K撮影が楽しい!GY-LS300の正体とは? 後編
http://www.gaipromotion.co.jp/news/gainews150717.html








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2016年09月27日

リクロッカーTEST

Blackmagic Micro Converter SDI to HDMIが安い!
ちょっと待てよ、なんでこんなに安いんだ?
Mini Converter SDI to HDMIは相変わらず19,500円だよ。
ワナ?罠なの?

実は先日の現場で、Mini Converter HDMI to SDIのBNC端子が
接触不良(本体内の緩み)で映像が出ないということがあった。
幸いにも出力が2系統だったので差し替えてトラブル回避できたが、
コンバーターは予備も含めて複数必要だと痛感した。
本当なら同一機種を3〜4台所有しておくべきだが、
種類が多いので全種類複数台持ちはなかなか難しい。
おいおい追加していくつもりだ。

さて、ようやく本題。
今回はこの2機種をそれぞれ1台ずつ購入した。
Blackmagic Micro Converter SDI to HDMI
Blackmagic Micro Converter HDMI to SDI
本日届いたので、以前から気になっていた
SDI to HDMIのリクロッカー(リピーター)としての機能をテストした。
(テスト中の写真撮るの忘れた!)

カメラ:HXR-NX5J
モニター:iKan9インチ
同軸ケーブル:5CFW(50m)

カメラのBNC端子から出力したHD信号をSDI to HDMI に入力し、
HDMIケーブルでモニターに入力して確認した。
同軸ケーブルを50m、100m、150mとJJで繋いでいったところ、
200mで信号が途絶えた。
少なくとも150mまでは延長できることがわかった。
電源はUSB端子になっているので、
モバイルバッテリーなども活用できるだろう。

測定器で信号を監視したわけではないので、
キレイなHD信号であるかは不明だが、
イベントの映像出しなどでは問題になることはないだろう。
耐久性については使っていかないとわからないが、本体は頑丈な印象だ。

テストしてやったぞ!という感じで偉そうに書いてみたが、
ただ繋いで映像が出るか確認しただけだ。(笑)
でもまぁ、安さに不安を感じて購入を躊躇している人には
使えることが分かっただけでも役に立ったのではないだろうか。


sth.png
http://www.system5.jp/products/detail74914.html





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2013年12月02日

HM650 @ V0205・オートフォーカス検証。【Next-Zero】

このレポートを読んで自分だけ納得していたら
それはもはや“罪”だと言っても過言ではない!
より多くの人に知ってもらわなければならない。
GY-HM650のオートフォーカス性能をここまで上げてきた
JVCケンウッドの技術者への賛辞も込めて報告する。

宏哉さんのレポートの良いところは、
ダメなものはダメ!良いものは良い!
と言える完全なユーザー目線であることだと思う。
今回のレポートもGY-HM650のファームアップ前(V0204)と
ファームアップ後(V0205)だけでなく、NX5Jを交えて、
公平に検証している。

宏哉さんはレポートの中で、HM650のオートフォーカス性能に対して、
“もはや「フォーカスが糞」とは言わせない!”と明言している。
「フォーカスが糞!」と言ってJVCの技術者を震え上がらせた本人が
そう言っているのだ。
それはレポートの動画を見てもらえば納得できるだろう。

InterBEE直後だけに、時代は既に4Kに突入していると思える。
いま機材の更新をするのであれば4K以外に考えられない。
「?」「?」「?」
本当にそうだろうか?
PXW-Z100の画質を見れば確かに綺麗だ。
HDへのダウンコンバート映像もすばらしいと思うが、
一方で感度や収録時間、編集環境、視聴環境など、
様々な問題をクリアした上での結果である。
HDからHDへ機材を更新しても、今なら償却できるように思う。

画質、感度、レンズの倍率などをトータルに見ると、
GY-HM650/600は現在のハンドヘルドカメラの中で
最上位に位置すると思っている。
オートフォーカスの問題で影を潜めてしまっているが、
MF運用時に、テレ端でピントを取ってサイズを決めるという
カメラマンとして普通の行為を当然のように実現してくれるのは
ハンドヘルドとしてはこのカメラしかないのではないか。

機材の更新を検討している人は絶対に読んで欲しい。

【Next-Zero】〜 創想雑誌 〜
HM650 @ V0205・オートフォーカス検証。


nextzero0205.jpg






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2013年11月11日

HDR-AS15 test(2)

先日のエントリーでHDR-AS15のテスト報告をしたが、
その時に不便だと思ったのが「微調整」。
車のボディにシッカリと付いてくれるのはいいのだけれど、
“ちょっと右に振りたい”とか、
“もう少し上に向けたい”などに対応できない。
そこで買ってみたのがこれ↓

prokizai_ca-100.jpg
スモール自由雲台  CA-100

DSC_0343.JPGDSC_0344.JPG

3,000円以下の自由雲台で不安があったので
DVD納品のついでに一般道、高速道路でチェックしてきた。
1時間ほどの走行だったが、ネジが緩むこともなく、
水平を保っていた。




もう一つ。
車のボディに取り付ける接着マウント。
元々の両面テープは再利用できない感じなので
別のものを探さなくてはならない。
ネットで検索しても見つからなかったので、
実店舗で探してきたのがこれ↓

DSC_0345.JPG

今日のテストで車に付けてみたが、めちゃめちゃ強力。
接着マウントが車から取れなくなるかと思った!(^^;







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2013年11月07日

HDR-AS15 test(1)

すでにHDR-AS30が出ているので今更な感じだが、
HDR-AS15を自家用車に付けて走行中映像をチェックした。

DSC_0308.JPGDSC_0309.JPG


正直なところ画質は「こんなもんだろうね」という感じだが、
使いどころによっては大活躍してくれるカメラだと思う。
上の写真はウォータープルーフケースに入れてあるが、
ここで問題となるのが“Recボタンしか扱えない”と云うこと。
電源ONはRecボタンを押せばいいのだが、
(ただし、ONと同時に記録が始まってしまう)
電源を切りたい時は、記録を止めてそのまま放っておくしかない。
記録をしていない時間が一定時間になると自動で切れる?

いくつかの設定はスマホでコントロールできるが
電源のON/OFFも付け加えてもらいたいものだ。

ちなみに、画質に関しては170°で撮ったときの方がキレイに見える。
120°で撮った素材は、170°で撮ったものを
120%拡大したような印象だ。
まぁ、元々画質より“撮れる画”が重要なのであって、
画質にこだわる人にはオススメできないかな。


HDR-AS15 test  1920×1080 60p  170° 手振れ補正ON


60pで撮るとLEDの信号機にフリッカーが出ている。

Gopro3のプロモーション映像を見ちゃうと
やっぱGoproの方がよかったかな?と思ってしまう。(^^;






posted by fukuda at 17:57| 群馬 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月05日

Z5Jユーザーから見たGY-HM600/650 -後編-

前編を読んだ人のほとんどは、「早くぅ〜後編を〜書いてくれよぉ〜!」
と思っていたのではないだろうか。もちろん自分もその一人だ。

お待たせしました!(自分が言うのも変だけど・・・笑)

ガイプロモーション(GAIPRONEWS)
Z5Jユーザーから見たGY-HM600/650 -後編-


今回は音声周りやNLEとの親和性などにも触れていて、
読みごたえ充分の記事になっている。
HVR-Z5Jが良いカメラであると認識しつつ、
それでもGY-HM650に惹かれるガイプロモーションさんの想いが
ひしひしと伝わってくる。
Z5Jユーザーで次のカメラを検討している人は
“読まなきゃ損する”と言っても言い過ぎにはならないだろう。

後編.jpg



そして、記事の続きと言えばこちらも気になる。
Next-Zero
JVC KENWOOD “GY-HM650”試用レポート







posted by fukuda at 11:18| 群馬 ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月20日

【Next-Zero】“GY-HM650”試用レポート

宏哉さんの機材レポートにはいつも感心させられっぱなしだが、
今回のGY-HM650のレポートは特にすごい!
このカメラへの想い入れの強さからだろう。
「次期カメラを検討している人は必ず一度は読むように!」
と、命令口調になってしまうくらいスゴイ。

【Next-Zero】JVC KENWOOD “GY-HM650”試用レポート

2/20現在は、たぶんまだ途中の段階だと思う。
(ズームリング性能までのレポートとなっている)
この後、アイリスやフォーカスについても触れるだろうし、
画質や現場での使用感を含めた総合評価も気になるところだ。

子供の頃、少年ジャンプでドラゴンボールを読み終わった後は、
早く次の号が出ないかな、早く出てくれ、早く来週になれ!
とワクワクを通り越していたものだが、
まさに今、当時のそんな想いに近い気持ちになっている。

zero.jpg




posted by fukuda at 13:18| 群馬 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月15日

GY-HM600 レポート(番外編 その3)

レポート(1)で撮った高校生の卒業発表会を編集していて、
「あぁ、GY-HM600やっぱキレイだわ!」
と思ったので改めて書かせてもらう。

r601.jpg

とにかく細かい部分が良く出ていて、レンズの良さと
内部処理が上手くマッチしているんだと感じる。

この発表会の本編は、GY-HM750(3台)を
AW-HS50でスイッチングしたのだが、
準備風景と本番終了後の生徒達の様子はGY-HM600で撮った。
ここ何日かは、GY-HM750とGY-HM600の画を
否応なしに見比べていたことになる。
上手く表現できないのがもどかしいのだけれど、
画質についてあえて表現してみると、
GY-HM750は男性的、GY-HM600は女性的な印象と言えば
いいのだろうか。
GY-HM750はしっかりとした印象の画、
GY-HM600は繊細な画と言い換えても良い。
とにかく自分の文章力ではこれ以上伝えられないので、
展示してある場所に行って、実際に自分の目で
その画を見てもらうしかないだろう。
可能であればデモ機を借りて現場で使ってみてほしい。

ついでに、AFについて書いておく。
準備風景を撮影した直後に素材を見たときは、
画質や機能など、様々な事に気を取られていたので、
AFについてはレポートでさらっと流してしまった。
今回は編集しながら1カットずつ見ていったので
改めて気づいた点もある。
テスト的に使ったということもあり、
準備風景と発表会本番終了後の生徒達の様子は、
どちらも主にAFで撮影した。(たまにMFも使用)

 ・合焦点の迷いあり
 ・奥ピンになることあり

上記のようなことは条件の悪い場合に起こったが、
さぁ、どうだろう。
GY-HM600はダメな業務用ビデオカメラだろうか?
これを読んでいる皆さんが、HXR-NX5JやHVR-Z5J、
AG-AC160、AG-HPX175などのユーザーだとして、
AFでオペレートしたとき、
上記のような症状がまったく出ないだろうか?
GY-HM600も含めて、自分の意図した通りのピント合わせを
AFで完璧に行ってくれる機種は存在しない。
AFを使うということは、AFの動作を理解し、
AFが苦手な場面においてはMFで対処する必要がある。
撮影者(カメラマンとは限らない)はそうするべきだと思う。

r603.jpgr605.jpg
このような条件下でAFにて撮影




---------------------------------------------
GY-HD100を中古で買うとき、当然ネットで調べたが、
情報の少なさに愕然としたものだ。
良いことも悪いことも、何も情報が無いに等しかった。
そんな思いをした経験から、GY-HM600の情報や
所感などを今後も出来るだけ書いていきたいと思っている。





posted by fukuda at 11:58| 群馬 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月04日

GY-HM600 レポート(番外編 その2)

返却のため、GY-HM600を本日発送した。
約2週間手元にあったわけだが、
あっと言う間に過ぎてしまったように感じている。
もっともっと色んな状況で撮影テストをしたかったし、
これを読んでいる方々にも、もっと多くの情報を提供したかった。

さて、このブログで何度も同じような話題を書いているが、
改めてメモリー収録で気をつけたいことをピックアップしてみた。

(1)カードは信頼性の高いものを選びたい
(2)カードにナンバリングをして管理する
(3)収録したカードを手渡ししない(静電気が危険!)
(4)収録データは速やかにHDDに転送する
(5)転送したデータを更に別のHDDにコピーする

GY-HM600/650にはバックアップ記録機能があるので
カードトラブルへの心配はなくなっているが、
HDDへの素材転送後、カードそのものを保管しておかない限りは
ヒューマンエラーによる素材喪失の危険はある。
そして、ヒューマンエラー以外にもPCトラブルということも。

何故このようなことを繰り返し書くのかと言うと、
今日、PCトラブルに見舞われたからだ!
システムが異常になり、復元ソフトでかなり以前の状態に
戻すことはできたのだが、EDIUSは以前のバージョンに戻り、
少し前にインストールしたソフトは無くなり、
メールのアドレス帳も古〜い状態に逆戻り。
このブログにアクセスするIDとパスワードも
古いデータの中から探し出すのに苦労した。
そして、素材を記録しておいたHDDがRAWとかいう状態になり、
データが読めなくなってしまった。
レポート(4)(5)と(番外編 その2)を立て続けにアップできたのは
そのHDDの復元作業を試しているからだ。
今この瞬間もスキャンが進行している。

番組やVPのデータは収録後すぐにHDDに転送し、
別のHDDにバックアップもしてきた。
だからおとといくらいまでのデータは無事だ。
ところが、HM600のレポート用に撮った素材を入れておいた
フォルダが読めなくなってしまった。
文章の下書きやブログ用の画像は別のところにあったので
レポートをアップすることはできたが、
素材そのものが一つも残っていない。
これはショックだ!
(5)を実行しなかったために起こった悲劇。
ってことはPCトラブルというより、
これもヒューマンエラーなんだろうか。

こういうトラブルに合ったことのない人は、
他人のトラブルを聞かされた瞬間だけ、
「自分も気をつけなくちゃ」と思うだけで、
実行に移さないものである。
かつての自分もそうだった。
今回のHM600の素材フォルダをバックアップしなかったのは
完全に油断が原因だ。

あぁ、やっぱりヒューマンエラー。



posted by fukuda at 22:02| 群馬 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

GY-HM600 レポート(5)

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1/22〜2/4までの借用期間に気づいたことを
JVC GY-HM750ユーザーでもある福田がレポートする
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まず、2/1の記事「大絶賛!」のコメント欄に
読者の方から質問があったので試した結果を書いておく。

【質問】
AC運用時にバッテリーを同時装着してコンセントが抜かれる
事故の際に録画が継続されるバックアップ電源として
使用できるのでしょうか。

答えはコメント欄に書いておいた通り、記録にはまったく影響は無い。
LCDモニターが乱れることもなく、記録した映像にノイズが乗ったり
途切れたりすることも無い。

 2013.2.13 追記
  上記はあくまでも事故時のことだ。
  取扱説明書にも明記してある通り、
  カメラ本体の電源を切ってから抜き差しするが
  基本であることをお忘れなく!

ちなみに、この質問をされた方はInterBEE2012で
GY-HM650を実際に触り、他機種と比較した結果、
サーボズームは最高だとの評価を出している。




2月2日(現場投入最終日)
寸劇やクイズを通して、外国籍の子供たちに
自転車の整備や防犯登録の方法を教える催しの取材。

下の写真のような環境下での撮影だ。

太田取材.jpg

基本的にフォーカス、ズーム、アイリスともに
マニュアルでオペレートした。
撮影モードは「標準」で行ったが、パワーポイントでの説明時は
部屋のカーテンを閉めたので、説明を聞く子供たちの表情を
撮るときのみ、撮影モードを「拡張」に変更した。
1/22にHM600が到着してからメニューを何度もいじっていたので
モードの変更もスムーズに行えた。
このモード変更はユーザーボタンに登録したいところだが、
現在のファームでは出来ないらしい。
ファームアップで改善してもらいた項目の一つだ。

部屋の後方より携帯で電話しながら自転車に乗った男性が登場し、
その後ろから警察官が追いかけてきて注意するという寸劇を
ズームバックしながらフォロー。
子供たちの前に来たあたりでピントを確認して合わせたが
問題なく合わせることができた。
福田のカメラマンとしての腕がいいと書きたいところだが、
LCDモニターの見やすいピーキングのおかげであると
書かざるをえないのは自分的には残念だ。(笑)

クイズでは、「アメリカ横断ウルトラクイズ」の○×のように
出題後に子供たちが一斉に移動した。
もちろんハンディでその様子を追いかけたわけだが、
ここでも極端にボケることがなかった。
福田のカメラマンとしての腕がいいと・・・(^^;

こういう取材では、ズームで被写体に寄ってピントを合わせ、
すばやく引いてサイズをつくるということを繰り返すので、
マニュアルズームの追従性がもう少し速くなればいいと感じた。
これもファームアップで改善できるのだろうか?
出来るのであれば是非頑張って欲しい。

ついでにファームアップについて。
メーカーがどのように考えているかは不明だが、
ある程度まとめてからファームを公開するのというのは、
ユーザーにとってはあまり有難いことではない。
1点だけでも機能が良くなるのであれば、
こまめにファームを公開することで、
本気でそのカメラを仕上げていこうという姿勢が
感じられると考えるのは自分だけなのだろうか?
たぶん多くのユーザーがそう思っているはずだ。

話が逸れてしまったが・・・。
ちょうどいいので今回のレポートのまとめに入る。


【まとめ】
人それぞれ良いと感じる部分は違うだろうが、
自分は、GY-HM600は良く出来たカメラだと言いたい。
良い意味でスタンダードなスタイルになっているし、
スイッチ類の配置も良く使いやすい。
細かな点での要望は確かにある。
他機種と比べて劣るところもある。
逆に、優れた点もたくさんある。
この2週間のレポートは福田の主観が多分に含まれているが、
実際にさわってみれば共感できる部分が必ずあるはずだ。
GY-HM750ユーザーとしていくつかの項目で比較したが、
一長一短あるというのが結論。
これは他メーカーの機種でも同じことが言える。
間違いなく言えることは、自分はこのカメラを気に入った。

すでに手元に無いので検証等を行うことはできないが、
GY-HM600 レポート(1)〜(5)が、
皆さんの導入検討の参考になれば嬉しい。

hm600-4.jpghm600-2.jpg


レポート協力:JVCケンウッド BS事業部



posted by fukuda at 21:14| 群馬 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

GY-HM600 レポート(4)

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1/22〜2/4までの借用期間に気づいたことを
JVC GY-HM750ユーザーでもある福田がレポートする
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2月1日
文化会館で保育系短大の発表会。

まずは画像を見て頂きたい。

600広角.jpg600望遠.jpg
写真左:最広角  写真右:最望遠

いずれもGY-HM600で収録した動画からの抜き出しである。
右の画像は肖像権の都合でボカしてあるが、
舞台奥に立ってる人物のバストショット付近まで
寄れているのがわかって頂けるだろうか。
カメラポジションは客席最後列。

このような発表会系でよく使われているカメラを
数字で比較してみると・・・

HXR-NX5J 4.1〜82.0mm (20倍)
GY-HM600 4.1〜94.3mm (23倍)
GY-HM750 4.4〜61.6mm (14倍)

ホールでの撮影を経験している人であれば
ここまで寄れることがどれだけ有難いか判るはずだ。
カメラポジションをもう少し前にもっていければ
顔のアップまで撮れることになる。
講演会収録などでは、話の内容によってサイズを変えるが、
講演者の顔のアップまで寄れるとなると、
画のバリエーションが大幅に広がることになる。

被写体が幼稚園児など小さな子供の場合は、
思った以上に寄れないという経験をしている人も多いはずだ。
FFまでも寄れず、ちょっとルーズなサイズになってしまう。
たぶんNX5Jユーザーに多い経験ではないだろうか?

正直なところ自分はこの現場にHM600を持ち込むまでは、
ここまで寄れるとは思っていなかった。
せいぜいWSくらいまでだろうと予測していた。
それがバストショット付近まで寄れたのである。
そしてキレも良い。
上の抜き出し画像をボカさなくてはならなかったのが
残念で仕方無い。
倍率ばかり話題になりがちだが、キレの良い画が撮れる
と云う事も付け加えておくべきだろう。

600 23倍.jpg



※----
抜き出した舞台の画像は黒が浮いてしまっているが、
素材自体はもっと締まっているので画質評価にはならない。


posted by fukuda at 21:05| 群馬 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月02日

GY-HM600 レポート(番外編 その1)

やらなければならない仕事が、実は山のようにあって、
しかも、早急な処理が求められているものまである。
そんな状況の中、今日の収録素材をHDDに転送しながら
GY-HM600の様々な画をながめていた。
そう、「ながめていた」という表現がしっくりくる。

カメラテストを兼ねて撮った発表会の準備風景、
毎日見慣れている会社周辺の昼夜の景色、
なにげなく撮った社内の壁掛け時計やペン立て、
アマチュア劇団の稽古、ホールでの収録テスト・・・。

映像業界が田舎まで含めてHD化されて久しい。
放送用から業務用、家庭用カメラまで
様々な“HD画質”を見てきたわけだが、
GY-HM600の画は、何と言うかしっとりしているように見える。
ディティールが出荷状態だからか?
ぼやけていると言うのとは違っていて、
ナチュラルで気持ちの良い画だ。
屋外、室内問わず、素直にキレイだと思う。
変に自己主張していないとうか・・・
う〜ん、文字にするとどんな表現が合っているんだろう?
そんなことを考えながら、ながめていた。

いつ間にか夜中になっちゃって、
明日もロケだから帰らなくちゃ!と帰宅してきたのだが、
自宅でこんなことを書いている。
そして夜もふけてゆく。

そうそう、ここ数日このブログのアクセス数が上がっている。
ここ数日とはGY-HM600の記事をアップしはめてからだ。
記事のアップをサボりはじめた昨年の秋以降は、
350〜400人っていうのが1日の平均的な訪問者数だが、
(みんな飽きもせずよくアクセスしてくれるねぇ)
昨日は530人オーバーだった。
それだけGY-HM600/650への関心が高いのだろう。




posted by fukuda at 02:43| 群馬 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 機材レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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